真の第六天魔王 |
一般的に戦国時代で第六天魔王というと真っ先に織田信長の名が出るのはほぼ間違いないでしょう。比叡山の焼き討ち等実力はもちろん悪名も天下人クラスです。しかし松永久秀、通称松永弾正を忘れてはいけません。弾正はその出自や若き日についての記述がよく知られていないなどその存在自体が不思議な人物です。三好長慶の娘婿となってから弾正の悪名が世に響くのです。弾正は信長より以前に寺社を焼き払うという悪行を行なっていました。信長の比叡山焼き討ちなどは前例があったこと真似してやったに過ぎないのです。弾正は知られていることだけでも、
三好長慶の嫡子・三好義興を毒殺する。 このような経歴を持つ武将は他にいないでしょう。近畿の梟雄と言われる三好長慶を手玉に取り、織田信長までおちょくってくれています。 しかし悪の魅力とでもいうのでしょうか、三好長慶からの信頼は実の兄弟よりも深く、織田信長からは平蜘蛛茶釜を献上すれば再度許すとまで言われています。 その最後も信長の欲しがった平蜘蛛を叩きつけて壊した後自害したという説や平蜘蛛を自らの身体に巻きつけて爆死と言う説、平蜘蛛を叩き割る所を織田軍に見せ付けてから爆死、持病が起きぬよう灸を据えて切腹等諸説があるのです。どうです?第六天魔王にふさわしいのは本当に織田信長でしょうか。 |